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日本語教育能力検定試験(CBT方式)実施要項発表! ―初回実施は令和8年12月1日(火)


令和8年度からCBT(Computer Based Testing)方式へ移行することが発表されていた日本語教育能力検定試験の実施要項が発表されました。試験構成、試験日、試験会場、受験料などが、これまでと大きく変わります。1987年度の開始以来約40年近い歴史のある日本語教育能力検定試験が大きな転換点を迎えることになりました。

※日本語教育能力検定試験は日本語教員試験とは別の試験です。国家資格としての登録日本語教員のための試験ではありません。

試験会場は全国47都道府県に

CBT化による大きな変更点の一つは、これまでのように受験者が特定の会場に集合して一斉に試験を受験するのではなく、候補日の中から自分の都合のいい試験会場と試験日時を選んで受験できるということです。

試験会場はこれまでの全国7地区から、一気に全国47都道府県に設置されているテストセンターへと広がりました。

これまで試験会場が家から遠かったり、受験するためには前泊が必要だったりといった地理的な理由で受験を諦めていた人や負担が大きかった人にとっては、大きな朗報です。

初回実施は令和8年12月1日(火)に

試験自体は通年実施となりますが、初回の実施は令和8年12月1日(火)となりました。

また、出願はオンラインで、試験日の60日前から受付が開始されます。初回の受付は令和8年10月5日(月)です。

これからは、試験に出願する→最低60日間集中して対策をする→満を持して試験を受ける、といった受験サイクルが定着するかもしれません。

受験料は13,000円に

CBT化によるメリットは他にもあります。

それは運営側のさまざまなコストがかからなくなることです。会場費、試験運営などの人件費、問題冊子の印刷費など、諸々のものが不要になります。

そのようなこともあったためか、受験料は17,000円(税込)から13,000円(税込)へと大幅に下がりました。これは、全ての受験者にとって大変ありがたいことです。

気になる試験構成や試験時間の大幅変更

その一方、気になることもあります。それは、試験構成の大幅な変更です。試験の解答時間および試験の構成は次のように変更になります。

▶令和7年度まで(試験時間、配点)

・試験Ⅰ(90分、100点)

・試験Ⅱ(30分、40点)

・試験Ⅲ(120分、100点)

▶令和8年度からのCBT方式

・試験1(90分、100点)

・試験2(約100分、80点)

令和7年度の「試験Ⅰ」と令和8年度からの「試験1」は、時間も配点も同じで、測定内容も「原則として、出題範囲区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。」と全く同じであることから、基本的に変更はないものと思われます。

しかしながら、従来の「試験Ⅱ(聴解試験)」と「試験Ⅲ」はまとめて「試験2」として統合され、時間も短く、配点も低くなるようです。この「試験2」がどのような内容になるのか、大変気になるところです。また細かいところですが、「試験2」の試験時間に「約」が付いているのも、気になるところです。

記述式が問題としてなくなる

また、解答方式は全て多肢選択方式となり、従来の「試験Ⅲ」に含まれていた記述式問題の出題はなくなるとのことです。

この理由について主催団体は、「本試験は、日本語教育の多様なニーズに応じた日本語教育を行うための基礎的な知識・能力を測る試験として実施してきました。その方針を維持しつつ、今回のCBT方式への移行により、さらに受験機会の拡大と会場の利便性向上を図り、迅速に結果通知を行います。そのため、記述式問題は出題しないことといたしました。」としています。

その上で「試験の構成に一部変更はありますが、試験の目的、水準、出題範囲に変更はありません。」としています。

以上が今回発表になった主な内容です。

なお、さらに細かい情報(例えば「どのぐらい期間を空ければ次の試験を受験できるのか」など)については、令和8年8月以降に詳細を案内するとのことです。

参考:日本語教育能力検定試験 試験要項(令和8年度以降)

執筆:新城宏治

株式会社エンガワ代表取締役。NPO法人国際教育振興協会 日本語教師ネットワーク機構代表理事。高崎健康福祉大学非常勤講師。日本語教育に関する情報発信、日本語教材やコンテンツの開発・編集制作などを通して、日本語を含めた日本の魅力を世界に伝えたいと思っている。