NJ

日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

教え方

授業の作り方2025-イマドキの読解授業

前回は学習者の多様化にまつわる問題についてお話しました。話を授業内容に戻しましょう。今回は前々回の漢字授業に続いて読み書きの1つ、読解授業についてお話していきたいと思います。読解授業というと「長文を精読する」と捉えがちですが、それに留まら…

「人間である日本語教師」の役割とは ④教室に生成AIがやってきた!

先日、アルク主催で「生成AI×日本語教育」というタイトルのオンラインセミナーを開催しましたが、関心が高い方が多く大変盛況でした。AIの活用に注目が集まり、今後、日本語教師の授業準備などになくてはならない存在、あって当たり前、になっていくでしょう…

授業の作り方2025-学習者の多様性とアンコンシャス・バイアス、マイクロ・アグレッション

前回は、漢字圏出身だと思っていたら、実はほとんど漢字がわからなかった学習者の話をしました。今回は、前半に多様化した学習者の話、後半にはそうした私たちの思い込みや無意識の言動による問題(アンコンシャス・バイアス、マイクロ・アグレッション)に…

「人間である日本語教師」の役割とは ③交流の場を創る

先日、アルク主催で「生成AI×日本語教育」というタイトルのオンラインセミナーを開催しましたが、関心が高い方が多く大変盛況でした。AIの活用に注目が集まり、今後、日本語教師の授業準備などになくてはならない存在、あって当たり前、になっていくでしょう…

授業の作り方2025-イマドキの漢字授業

前回はペーパーレス化の良い点、悪い点についてお話しました。ペーパーレス化の影響を最も感じるのが読み書きの授業ではないかと思います。紙に書くかどうかも含め、今回は読み書きの中でも漢字の授業についてお話していきたいと思います。 読む・書く・弁別…

授業の作り方2025-デジタル化、ペーパーレス化のメリットと注意点

「紙とデジタルとどちらのほうが学習効果が高いのか」というテーマについては各国で多くの研究が行われています。記憶力や読解力への優位性についてはそちらの専門的な研究にお任せするとして、ここでは紙とデジタルどちらの良さも生かした授業につなげるた…

「人間である日本語教師」の役割とは ②身体を持つ人間としての価値

先日、アルク主催で「生成AI×日本語教育」というタイトルのオンラインセミナーを開催しましたが、関心が高い方が多く大変盛況でした。AIの活用に注目が集まり、今後、日本語教師の授業準備などになくてはならない存在、あって当たり前、になっていくでしょう…

授業の作り方2025-オンラインレッスンの特徴と注意点

2020年4月、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴いそれまで対面で行ってきた日本語授業をオンライン授業に切り替えるという対処が取られました。これを読んでいる皆さんに中には、戸惑いながら手探りでパソコンに向かう日々を過ごした方も多いのではないでし…

「話せる」ための文法学習―文法指導 について考えてみませんか

文法と語彙をいくら覚えても話せるようにならない学習者が多いことから文法積み上げ式は……と言われたりします。一方で、課題遂行(Can-do)の形で学習目標が設定されている教科書においても同じような順序で文法項目が並んでいることが多く、何が違うのかと…

「人間である日本語教師」の役割とは ①人間らしさって何?

先日、アルク主催で「生成AI×日本語教育」というタイトルのオンラインセミナーを開催しましたが、関心が高い方が多く大変盛況でした。AIの活用に注目が集まり、今後、日本語教師の授業準備などになくてはならない存在、あって当たり前、になっていくでしょう…

特別な行事ではなく、毎日の授業が楽しい―『できる日本語』採用校インタビュー(日立さくら日本語学校)

「日本語教育の参照枠」の考え方を具現化できる教科書、『できる日本語』。全国で使っている学校が増えてきています。ではどのように導入したのか、迷ったりしたことは何か、導入後の様子はどうなのか? このシリーズでは『できる日本語』について知りたいと…

「日本語教育の参照枠」に沿った評価の考え方と方法(後編)

評価の問題が悩ましいのは、何をどうすればいいのかという方法論だけに目が向いてしまいがちだからでした。科目ごと・学期ごとの成績のつけ方をどうしようか、進級判定や修了認定の方法や基準をどうするかと、出口のない迷路に入ってしまった人が、そこから…

「日本語教育の参照枠」に沿った評価の考え方と方法(前編)

「日本語教育の参照枠」に沿ったコース設計を進めるうえで、悩ましいのが「評価」の問題ではないでしょうか。Can doベースのシラバスを立て、行動中心主義に基づく授業を設計するところまではいいとして、評価をどうすればいいのかを考え出すと迷路に入って…

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方②ーコースフレームワークとモジュールボックス

カリキュラムを一から構想するとき、具体的にどこから手をつければいいでしょうか。カリキュラム編成の考え方はわかったけれども、作業手順がわからない、ということもあるでしょう。そういう場合にぴったりの方法が「令和4~5年度 文化庁委託「日本語教育の…

今後の日本語教育を見据えたカリキュラムのつくり方①-「日本語教育の参照枠」を手がかりに

現在、認定日本語教育機関の申請を控え、「日本語教育の参照枠」に沿ったカリキュラム編成と言われても、どこからどう手をつければよいのか不安に感じていらっしゃる先生方も多いのではないでしょうか。教務主任や専任教員としての経験はあっても、これまで…

「日本語教育の参照枠」から見直そう!ー文型中心と行動中心はどう違う?

皆さんはもう「日本語教育の参照枠」を見たり、聞いたりしたことがあると思います。でも、イマイチピンと来ないな…と思う方も多いのではないでしょうか。「で、何をどうすればいいの?」など、授業のイメージがつかめないといった声をよく耳にします。それも…

日本語学校へビジターセッションに伺いました!-『できる日本語』の「できる!」の活動例

7月某日、『できる日本語』の著者陣が勤務する学校でもあるイーストウエスト日本語学校の授業で、日本語話者を招いてインタビューをするビジターセッションが行われました。今回、アルクのメンバーがビジターとして招かれて授業に参加することになったので…

読むことをきっかけに、やりとりを深めてほしい―『「読む」から始める日本語会話ワークブック』著者インタビュー

5月に発売した『「読む」から始める日本語会話ワークブック』。会話授業で使っていただける、テーマについて多角的な短いストーリーを三つ読んだ後で自分の考えを話したり、人と話をしたりするテキストです。今回はこのテキストの著者のお一人である吉川達…

教科書について考えてみませんか-最終回 対話で新たな教師人生を!

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第11回「学習者が話したくなる教科書」とは

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第10回 学習者の自律的な学びを考える

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第9回 21世紀の日本語教育は“対話”重視2

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第8回 21世紀の日本語教育は“対話”重視1

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第7回 「プロフィシェンシー」で、教師力アップ!2

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

教科書について考えてみませんか-第6回 「プロフィシェンシー」で、教師力アップ!1

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

今までと一味違った“深い”会話活動を!新刊『「読む」からはじめる日本語会話ワークブック』発売

5月24日に発行された新刊『「読む」からはじめる日本語会話ワークブック』(アルク)。今までの会話テキストとはどのような点が異なるのか。本書ならではの特長をご紹介します。

教科書について考えてみませんか-第5回 漢字学習も「できること」重視!

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

『できる日本語』を使った「評価」について考えてみませんか 第3回 「次の学びにつながる評価」に取り組む

2011年に『できる日本語』第1弾が誕生してから12年経ちました。その間、多くの方が手に取り、実践してくださっていますが、いまだに次のような声が聞かれます。「Can doベースの教科書だから、語彙・文法といった項目の試験はしないんですか」「会話、とく…

『できる日本語』を使った「評価」について考えてみませんか 第2回 パフォーマンス評価に向き合う

2011年に『できる日本語』第1弾が誕生してから12年経ちました。その間、多くの方が手に取り、実践してくださっていますが、いまだに次のような声が聞かれます。「Can doベースの教科書だから、語彙・文法といった項目の試験はしないんですか」「会話、とく…

『できる日本語』を使った「評価」について考えてみませんか 第1回 試験のあり方を見直す

2011年に『できる日本語』第1弾が誕生してから12年経ちました。その間、多くの方が手に取り、実践してくださっていますが、いまだに評価についての質問が多く寄せられます。それは、『できる日本語』が目指していることを理解すること、また「評価とは何か…

教案を作る本当の意味とは? 『今すぐ役立つ!日本語授業 教案の作り方』発売!

2016年に発売し好評を博した『日本語教師の7つ道具+(プラス) 教案の作り方編』が、シリーズの引っ越しを経て『今すぐ役立つ! 日本語授業 教案の作り方』(日本語教師ハンドブックシリーズ)としてリニューアルしました。担当編集者が感じたことや本書の…

【連載】教科書について考えてみませんか-第4回 「わかる」から「できる」へ

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

ゼロビギナーとの対話を考えることは、ことばの活動の原点 -日本語教育を考えるためのスタートライン3

細川英雄さんへのインタビューを通し、「ことばを教える」ことの本質へ迫る全3回の連載の最終回(第1回 第2回)。今回は、「でもゼロビギナーと対話するのは難しいから語彙、文法を教える必要があるよね」というよく起きる問いかけについて考えます。(深…

【連載】教科書について考えてみませんか-第3回 タスク先行型授業にチャレンジ!

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

【連載】教科書について考えてみませんか-第2回 どんな教科書と付き合っていますか?

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

【連載】教科書について考えてみませんか-第1回 教科書を考えるって面白い! 

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

分かりやすい授業のためにー『日本語授業の進め方 生中継』の著者、金子史朗さん

『日本語授業の進め方 生中継』(アルク)は教師経験豊富な、現在、友国際文化学院の校長である金子史朗さんの授業に密着して取材し、まるで見学しているかのように写真付きで授業の様子を見ることができる書籍です。今回は友国際文化学院に伺い、金子さんの…

学習目標について考える―目標を持った授業とは?―第3回 学習目標で広がる授業のバリエーション①

学習目標の必要性や設定のしかたについて考えていく連載コラムの第3回。前回は学習目標を意識しなかったが故のほろ苦い失敗談でした。ここまでで目標を立てることが大切だとわかったとしても、「では、どうすれば……?」と戸惑う人もいるのではないでしょう…

学習目標について考える―目標を持った授業とは?―第2回「学習目標」を見失った授業の失敗例

前回は「目的」「目標」「手段」を把握した上で授業を展開しよう!というお話でした。なぜ「目標」を意識することがそんなに大切なのでしょうか。今回は、そうしなかったが故の失敗談をご紹介しようと思います。(執筆:望月雅美) 失敗例1:楽しい授業が良…

「雑談」の授業について考える②---実践!雑談授業 

第1回の記事では私の「雑談の捉え方」をご紹介しました。私は雑談を「人間関係を円滑にするための言語活動、および身体的動作」と定義しています。そこで、「話す・聞く」に限らず、日本人特有の「身振り」や「相槌」、会話をする時の「身体的距離」なども…

雑談の授業について考える ①「雑談」をどう捉えるか

よく学習者から「日本人と雑談がうまくできない」という言葉を聞きます。「雑談」と聞くと、私たちが普段しているような何気ない会話のイメージが思い浮かびます。じゃあ、それを教えればいいの?雑談で使われている会話表現を覚えて使えるようになれば、そ…

「ロジトレは授業のスパイス!」<第2回>授業の目的・目標のために使うロジトレ

『考える・理解する・伝える力が身につく 日本語ロジカルトレーニング 初級』『同中級』(略して「ロジトレ」)が日本語の授業で使われる機会が増えているそうです。それと共に、ロジトレについて関心を持ってくださる日本語教師の方も増えてきているようで…

ロジトレは授業のスパイス! 【第1回】いつもの授業にロジトレを加えてみませんか

『考える・理解する・伝える力が身につく 日本語ロジカルトレーニング 初級』『同中級』(略して「ロジトレ」)が日本語の授業で使われる機会が増えているそうです。それと共に、ロジトレについて関心を持ってくださる日本語教師の方も増えてきているようで…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方③ -応用練習で、教室を外の世界に少しだけ近づける

書店の日本語教育コーナーに行けばたくさん並んでいる初級日本語総合テキスト。このシリーズでは日本で働き、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(アルク)を例に、毎日の授業で活かせる小さな工夫をまとめています。最終回の今回は「…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方② -残り数分でもう1回!ドリル練習のアレンジ-

「文型導入⇒基本練習⇒応用練習」と進める初級日本語クラスの授業。形通りやるのが鉄則と思われがちな基本練習もちょっとした工夫で変化をつけることができます。前回に引き続き、日本で働く人、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(ア…

1文から始める読解 『必ずできる!初級「読解」入門』発売!

必ずできる!シリーズ(以下、「かなでき」)は、JLPT(日本語能力試験)の読解対策問題集として、すでにN3、N2が発売されており、使った先生からは非常に好評をいただいています。学習者が『必ず間違える!』ところを押さえている」、「1日15分ほどで…

もしもJLPT対策で文法を教えることになったら①

日本語学習者の日本語能力を認定する試験として一番よく知られているのが日本語能力試験(略称JLPT)です。学習者が自分の日本語能力を確認するだけでなく、例えば受験資格N2以上等、大学、専門学校の受験や、企業への就職の際の条件としても利用されます。…

現役オンライン日本語講師に聞きたい! ―働き方のメリットは?教え方のコツは?受講者とのつながりは?

1on1のレッスンで効果的にビジネス日本語会話が学べると、多くの企業の方や学習者にご利用いただいているアルクオンライン日本語スクール(AOJ)。実際に講師として活躍するお二人とAOJ事務局のMさんにオンラインレッスンのメリットや進め方のコツ、講師採…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方① -扉イラストと登場人物-

初級を教えるのって難しい、と思っていませんか?昨年秋にアルクから発売された『アクセス日本語』を例に、学習効果がほんの少し高まったり、学習者のモチベーションが上がったりするかもしれないテキストの使い方を、3回にわたってお届けします。今回は章ご…

初めて教える人のための『改訂版 日本語の教え方ABC』発売! この一冊があれば自信を持って教室に向かえる

日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定試験にも合格して、いよいよ先生として学習者に向かうことになったけれど、現場はまだまだわからないことばかり。そんな新人日本語教師の皆さんの心の支えとなってきた『日本語の教え方ABC』が3月29日に改訂…